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【15禁】となりのとしろう

注意

このお話は、某作品(となりの●●●、ひぐらしの●●●●)のパロディとなります。

都市伝説を追ううちに、そこから想像された物語を形にしました。
このお話を読むことで、原作のイメージを損なう恐れがあります、
あくまで『ジョーク』として捉えることの出来る方のみ、閲覧して下さい。
また、表現上グロい描写もありますので、苦手な方はご遠慮下さい。





――昭和33年 夏

東京から草壁と名乗る作家の男が二人の娘を連れて村に引っ越して来た。
五年前に起こった殺人事件で住む者の無くなった小山さんの家を安く買ったらしい。
草壁の歳は二十台後半から三十台前半位で、中途半端に伸ばした髪を七三に分け、痩せ身で軟弱そうな印象を受けた。
二人の娘は十歳と六歳で、下の娘は知恵遅れなのか少しばかり言動がおかしかった。

突然の奇妙な外来者の出現に、村の者達は訝しがった。
東京者が珍しいというだけではない、五年前に殺人事件の起こった家に、よく住めるものだ…と皆影で噂し合った。
小山さんの家は家主の繁蔵さんに、奥さんのさと子さん、繁蔵さんの両親と、祖母の五人家族。
さと子さんは子が産めない体質で、孫・ひ孫を望む二人の姑からは針で刺されるような仕打ちを受けていたらしい。
元々見合い結婚だったらしく繁蔵さんもさと子さんに対して愛情は薄く、子が出来ない事が分かってからは態度が一変した。
また、繁蔵さんの父・清さんは隙を見つけてはさと子さんを森へ連れ出し、拒むことの出来ないさと子さんの若い体を弄んでいたそうだ。
遠目に、何度も村人に目撃されていたが、繁蔵さんも二人の姑も清さんを咎めようとはしなかった。
そんな生活に身も心も疲れ果てたさと子さんは家族を殺す事を決めた――。

警察の話によると、さと子さんは豚汁に附子(ぶす)という鼠殺しの猛毒を入れ、繁蔵さんらに飲ませた。
繁蔵さん達は食べたものをゲェゲェ吐き出しながら畳の上をのたうち回っていたらしい、
そんな中、さと子さんは漬物石を持ちあげては落とし…を繰り返し、四人の頭を何度も潰した。
現場は血と体液と嘔吐物にまみれ、四人の顔はぐちゃぐちゃに変形していた。
目玉は潰れ、顔の肉からは骨が飛び出し、これが元は人間の顔だったとは到底思えない程に醜いものだったという。
さと子さんによる一家惨殺が行われた翌朝、溜め池に浮いたまま死んでいるさと子さんの遺体が発見された。
警察は状況から自殺と判断し、『小山家一家殺人事件の容疑者、犯行後に自殺』として事件は幕を閉じた。

土地と家は離れた街に住む繁蔵さんの弟に渡ったが、気味悪がった弟さんはすぐに土地と家を売り払った。
不動産業者を転々としたその物件を購入したのが、草壁だった。
本人は自然環境の中で子供達を悠々と育てたいと言っていたが、皆が田や畑作業をしている姿をじっと見ている草壁の姿がたびたび目撃された。
正直、気持ちのいいものではない。
草壁が何を考えているのか、何の為に農作業を見ているのか?
草壁が引っ越して来て、わずか一週間の間に、皆は不信感を抱き始めていた。
やがて、『汗水流して働いているのを小馬鹿にされているようだ――』と、言い出すものさえ現れた。

草壁の家(旧小山家)から百五十メートルほど離れた森の中に山口さんの家がある。
山口さんの家には敏郎(としろう)という、奇形の息子がいた。
体がとても大きく、ほぼ全身が濃い髭のような体毛に覆われた熊のような男であった。
としろうは知恵遅れというわけでは無かったが、両親は気味の悪い息子をあまり外へは出さなかった。
その為、計算や漢字など、学校で習う知識を持たないままとしろうは育った。
絵本だけがとしろうの唯一の知識吸収の元となり、言動がおかしな『空想・妄想癖』のある青年に成長していた。
晴れだというのに傘を差していたり、猫の死骸を頭に被っていたり、殺した蛇を何匹も縛って長い紐状にして引きずっているなど、
としろうの奇行ぶりは村では有名だった。
村人は森の外へあまり出る事のないとしろうを『森のとしろう』と罵って馬鹿にした。

草壁の下の娘『メイ』ととしろうが出会ったのは草壁達が引っ越してきて三日程経った頃だという。
上の娘『サツキ』は学校へ行ってしまい、草壁は自室に篭ってしまった為、メイは仕方なく庭で一人で遊んでいた。
しばらくすると、虫や猫を追いかけて遊んでいたメイの前に、としろうが蛇の尻尾を掴んでぶんぶんと振り回しながら現れた。
驚いて声も出なかったメイだったが、としろうの柔らかい表情と奇妙な行動に警戒心が薄れ、一緒になって遊び始めた。
その様子を草壁は自室の窓から見ていたが、としろうが危害を加える様子が無かったので、そのまま事態を見守る事にした。

その日以降、としろうは毎日草壁の家に現れメイと遊んでいた。
それはサツキも知ることとなり、三人で駆け回る姿がしばしば村人に目撃された。

そして、事件は起こった―――。

ある日の夕暮れ、サツキが夕飯の支度をしていると、先刻からメイが見当たらない事に気がついた。
料理の手を止め、丁度散歩から帰ってきた草壁と一緒に庭を見て回ったが、どこにもいない。
近所の村人に声を掛け、村中を探してもらったがメイは見つからなかった。

そこへ、としろうがメイの片方のサンダルを持って突然現れた。
サツキがどこで見つけたのかと問いただすと、としろうは溜め池まで走り、そのまま立ち尽くしてしまった。

まさか…と、村人の間に動揺が走る。

溜め池を何人かの男達が篠竹でつつきながら調べていると、一人の男がおかしな感触のする『何か』が沈んでいるのを見つけた。

村の女達は「なんまんだぶなんまんだぶ…」と経を唱え始め、男達は慎重にその何かを溜め池から引き上げようとした。

ぬっ、と泥で汚れた溜め池から現れたのは人間の子供の足。
その場に集まっていた村人の間から悲鳴や驚きの声が上がる。
そして、女の子の股、胴体が現れ、ついにその肉の塊が溜め池から引き上げられた。
衣服は何もつけておらず、その体は青白くなっていた。

「メイじゃない…」

サツキの呟きに村人達は騒然となる。
そして遠巻きに見ていた一人の女が悲鳴のような声で叫んだ。

「アカネッ!!」

女はアカネと呼んだ肉の塊へと駆け寄り、狂ったように泣き叫んだ。
溜め池に沈んでいたのはメイだとばかり思っていた村人達は、アカネの遺体の存在に驚きを隠せなかった。

一体何がどうなっているのか?
メイは一体何処に行ってしまったのか?

男達はメイも沈んでいるのではないかと考え、篠竹を使って溜め池の捜索を再開した。

しかし、その後三日も捜索が続けられたが、とうとうメイを見つけることは出来なかった…。
メイが行方不明になった日、一緒に遊んでいた事を複数の村人に目撃されていたとしろうは容疑者として取調べを受けていたが、その最中に暴れて公務執行妨害で逮捕された。

サツキはメイがいなくなって丁度十日後、山の上の巨木に縄をかけて首を吊って死んでいるのが発見され、
草壁はサツキの通夜の夜に行方不明になった…。



これは、昭和33年の夏、私カン太が生まれ故郷の村で実際に目の当たりにした事件です。

これを読んだあなた。

どうか真相を暴いてください。

それだけが私の望みです。
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カズト

Author:カズト
サークル23.4ドのエロ分です(´・ω・`)
ここではエロい話をメインに載せています。コメントやメールで感想などいただけると喜びます。

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Author:イチリ
個人サイト:23.4ド

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